今年も早いもので、もう3月です。新年度に向けて、小学校に上がるお子さんとそのご家族が合気道の見学に訪れるようになりました。まだ正月の余韻と私の娘の成人式の着物姿が鮮明なのに、時間は直ぐに進んでしまいますね。私も先日49歳となりました。最後の40代です。何かをしても、しなくても、同じように時間は直ぐに経ってしまいます。今しかできないこと、自分だからできることを探して、後悔しないように全力で頑張りたいと思います。皆さん、本年も宜しくお願い致します。
今年1月の全国道場連絡会議において、財)合気会では、公益法人制度改革、都道府県連盟設立の動き、進捗状況などの報告が有りました。本年もその動きは進んで行くと思われます。その中で我々幸徳会を取り巻く環境も今年は少しずつ変化してきそうです。しかし、道主も言われるように、日々の稽古を大切にすること。幸徳会はこれを本として、常に内外からの良い影響を受けて変化し活動し続ける団体でありたいと思っています。
昨年の幸徳会活動状況についてですが、ここ数年で初めて休会者が入会者を上回った年となりました。この傾向は、一般部・少年部共に同じ傾向でした。一般部の場合は、初心者の方にその傾向が見られ、入会しても長く継続して戴くことができなかったこと、少年部の場合は入会者が少なく、休会者が比較的多く出たことがその要因と見られます。
根本原因は何だったのだろうかと、反省しているところですが、初心者の方が入りずらい・続けずらい環境になってきていないだろうかと少し心配しています。初心者の可能性の芽を摘んでしまうことが、一番かわいそうなことです。最初から優秀な人はいませんから、稽古を通じて人を育てていくこと、ゆくゆくは自分の稽古相手となる方々ですから、そこのところを皆さんと肝に命じて今年は取り組みたいと思います。
幸徳会もかつては私を含め黒帯軍団でドッタンバッタン稽古をして満足していましたので、自分達が満足できれば良いといった、その時の状態に戻りつつあるのではなかだろうかと少し心配しています。また、初心者が望まないというか、あまり必要のない「うんちく語り屋」「教えすぎ」の増加も要注意。経験者も初心者も楽しく続けられる環境作りと雰囲気作りを今年も皆さんにお願いしたいと思います。
合気道人口を増やして行くための取り組みと、幸徳会内の作業を分散化して、間口を少しずつ大きくし、人数が多くなっても全体統制が取れる体制作りとその準備にも少しずつ着手して行きたいと思っています。
まずは、合気道人口を増やしていくための取り組みですが、今年4月にオープンする多摩スポーツセンターでの活動を少しずつ始めて行こうと思います。
ご存知の通り、宮前スポーツセンターは常設の武道場は無く、狭い会議室にジョイントマットを敷いての稽古です。全体に目が行き届くメリットもありますが、受け身動作を学ぶには、あまり良い環境ではありません。
また、毎年1月~3月期はスポーツセンターでの大会優先予約が多く、毎年場所の確保が出来ないのが現状です。多摩地区にスポーツセンターが無かったためか、その分駐車場が完備された宮前スポーツセンターでの開催が多かったのかもしれません。多摩スポーツセンターがオープンされれば、宮前スポーツセンターでの大会優先予約も少なくなるかもしれませんが、場所の確保ができず、ご迷惑をお掛けしている現状を少しでも打開したいため、宮前スポーツセンターでの場所確保ができない場合には、積極的に多摩スポーツセンターを利用して行きたいと思っています。そうすることで、宮前スポーツセンターでの稽古不足分を補って行きたいと思います。
また、多摩スポーツセンターでの稽古を開始するにあたっては、宮前スポーツセンターの稽古補完場所というだけでなく、多摩スポーツセンターで稽古生が増えてくれば、将来的にそれぞれで稽古時間に不足が無いよう、それぞれ独立した体制に持っていきたいとも思っています。しかし、そうは考えるものの、他のスポーツセンターの武道室同様、どれだけ活動時間がとれるのか、どういう時間帯での稽古が可能なのかもその混雑状況なども良くわかりません。まずは、状況を見ながら進めたいと思います。宮前スポーツセンターは、狭いながらも和気藹々とした大切な活動場所ですので、これからも利用して行きます。宜しくお願い致します。
多摩スポーツセンターでの活動を進める中で、その比重を高くして行くことは、現在の状況では難しいと思っています。このため、現在の石川記念武道館の指導体制を幸徳会の指導部とし、幸徳会内の総務部を新体制として作り、役割を指導部と分散、また連携して進められるようにして行きたいと思います。
まず4月より、私が多摩スポーツセンターでの活動を始めます。これまでの状況を大きく変えることはありませんが、多摩スポーツセンターでの稽古時間が定まっていないので、状況によっては、年3回開催している初心者武道教室は、指導部のどなたかにお願いしていくことになるかもしれません。また石川記念武道館の18時からの稽古指導は極力続けて行こうと思います。 当面は大きな変更はありませんが、状況を見ながら皆さんと会話し、進めて行きたいと思っています。まずは将来に向けた動きに対応できる準備と体制作りを進めて行きたいと思います。
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