2007年を振り返って

新年明けましておめでとうございます。
皆様に於かれましては穏やかにお正月をお迎えられたことと思います。私は昨年12月30日~1月1日まで仕事でお客様の大型コンピュータの切替・移行作業があり、缶詰状態だったものですから、ハラハラドキドキの年末年始でしたが、何とかうまくいきホッとしているところです。多くの会員の皆様から年賀状を頂きありがとうございました。昨年はその準備作業が忙しく年賀状を書くことができませんでしたので、当着次第、返信させて頂きました。この場をお借りしてお詫び致します。
さて、皆様も新しい年に対して色々と抱負を個人的にお持ちのことと思いますが、幸徳会として昨年の状況を振り返り、そして今後の会の抱負についてお話したいと思います。

1.昨年を振り返って

石川記念武道館の状況について

ベテランの方から初心者の方まで、多くの方々が楽しく稽古に取り組んでいます。武道教室から初心者の方を迎える流れも着実に実を結ぶようになって参りました。白帯の方が黒帯になり、その方たちが子供たちや白帯の方々に自然と手を差し伸べてくれていますし、ベテランの指導者レベルの方も大勢いらっしゃるので、若い人たちへの精神的な部分での支えにもなっているのではないでしょうか。普段は和気あいあいとしていてもしっかりと稽古をする今はとても充実した稽古場になってきていると思います。
幸徳会としての合宿も3回目を迎えて、ずいぶんと定着してきました。皆さんはもう毎年11月にあるものと思っておられるでしょう。稽古人数が増えて、横のつながりが希薄になるのではないだろうかと思いましたし、長く今後稽古をしていく仲間ですから、お互いを知るような機会があってもいいと思い、半分は親睦交流が目的で始めました。毎年参加して頂ける方が少しづつ増えているようですので、なんとか思いが叶ったようです。幸徳会の内外を問わず、楽しいから一緒に行きましょうよと声を掛け合っていただけるような合宿に成長させて行きたいですね。

子供たちもずいぶんと増えて参りました。ただ増えているのではなく、この環境と雰囲気の中で学ばせたいとご父兄のみなさんも思われるのではないでしょうか。私から見ても熱気がありますし、子供たちは一生懸命にやっていると思います。それを見て私もやって見たいと思う子供が増えているのでしょう。一時のある学年に集中してしまっている状況ではなく、まんべんなく各学年の子供たちがおりますので、稽古相手が小学校卒業時点からいなくなってしまうということもなく、これが継続して循環できる体制になってきています。
今後は小学校を卒業して中学生になっても、合気道を続けて行けるような工夫、学生らしい合気道鍛錬法を取り入れることや、また一般部へつながるような道筋をつくることが課題としてあるように思います。
子供たちについては、上級生が進んで下級生に手を取って教えてあげられるような勇気とやさしさを自然と学んで、また自分に打ち勝って頑張れるような子供に育ってもらえるととてもうれしく思います。ぜひそんな雰囲気作りをして行きたいと思っていますので、ご父兄の皆様にもご協力をよろしくお願い致します。


修養塾 宮前スポーツセンターへ移動後の状況について

石川記念武道館で稽古されております方は、あまりこちらの状況がおわかりでないと思いますので、少し細かく状況のご説明を致します。
一昨年末まで聖マリアンナ医科大学体育館を活動場所として1年ほど利用しましたが、体育館が大学入試会場になるとのことで畳が片付けられ利用できなくなったこと、入試期間が終わっても畳が設営されず稽古再開の見通しが立たなかったこと、そして宮前スポーツセンターに併設された犬蔵中学校の格技室が一般開放されるという連絡が入ったことがきっかけとなり、稽古場所を変更することに致しました。当時の修養塾は私と4人が細々と稽古する環境でしたから、5人の合議ですぐに決まってしまいました。
犬蔵中学校は宮前スポーツセンターの隣に位置し、犬蔵中学校の格技室は宮前スポーツセンターと同時に建設されたため、センター内の廊下を伝わって中学校格技室へ出入りすることができます。感覚的には同じ建物のように感じますが、格技室は中学校の所有物となっているため、宮前スポーツセンターの利用予約で格技室を借りることができません。
この事情を知って、一昨年前に中学校に対して一般開放が可能かどうかの問い合わせしたところ、年度末に翌年の利用団体を決めるので、年度末近くになったらまた連絡するとのことでした。そしてこの連絡を昨年1月に頂き、説明会に参加して一般開放についてのお話を聞いたのです。説明会に参加したものの、当然のことながら、中学校の運営に支障がない範囲というのが一般開放の条件で、その範囲で借用できる曜日、時間は1ヶ月前に公開されるということなので、この時点では日曜日に利用できるかはっきりしませんでした。そんな話を説明会に同席されていた宮前スポーツセンター長さんに相談して見たところ、スポーツセンター内の研修室にマットを敷いて合気道はできませんかとの提案を頂きました。研修室はそれほど使われていないとのことなので、見せて頂くと10人くらいなら何とか稽古ができそうな広さです。建物も新しくて綺麗ですし、冷暖房も完備されています。当時は私を含め5人程度ですから十分な広さだったので、格技室が使えなければ、この研修室で稽古しようということになり、早くも稽古拠点を移動することに決めてしまいました。
4月になると中学校の格技室を利用できるようになり、ほどんどセンター内の研修室を利用することはなくなりました。6月頃になると、子供が稽古に参加しはじめ、7月以降になると大人の方々からの問い合わせがなぜか一気に多くなり、稽古人数が急激に多くなってきました。そうなると、広い格技室は畳敷き枚数を増やせばいくらでも対応できましたが、皮肉なことに8月から中学校は日曜日の昼間の一般開放をほとんどしてくれなくなっていまいました。
我々はそれから宮前スポーツセンター内の研修室にマットを敷いての週3回の稽古と、格技室に畳を敷いての月1回の稽古が定番となりましたが、大人の方が10名以上となる日が研修室での稽古日に当たると、少し窮屈で申し訳ない状態になってしまいます。
初心者の方ばかりなので、まじめに楽しみにして稽古に来て下さる皆さんと、ここはじっくりと稽古をして行きたいと思っています。
当初4名の稽古生が子供たちを含め18名にまで増えましたから、昨年の状況としてはとても順調な滑り出しですが、今となっては稽古場所が狭く、受身の稽古が十分にできないなど、昨年年初に比べれば贅沢な悩みを抱えています。
石川記念武道館で稽古されています皆様からも、一度足を運んでみたいとお話を頂きますが、なんとも歯切れの悪い状態になっていますのはこのためです。


2.今後実現したいこと

現在の活動会員数は89名です。このまま行きますと、今年年末には私が目標としていた3桁の大台にやっと乗るかも知れません。
私は過去に種々の状況から、石川記念武道館の指導員としての責務を背負いましから、これをしっかりとしたものにしない限り内外の方へ申し訳が立たないとずっと思ってきました。新しい方に合気道の楽しさを伝え、興味を継続して頂くようにすること、それから安心して稽古ができるようにすることが定着率を上げることになりますから、私にとってもずいぶんと勉強になった十数年だったと思っています。
稽古場所・稽古スペースの課題のほか、幸徳会としての指導者育成、総務全般上の運営をどのように道筋として立てて行くかなどまだまだ多くのことを解決していかなければならないと思っています。いつまでも今のままでよいとは言えないでしょう。まずは今できる中で指導部・総務部の原型を明確にして、末永く運営して行ける形づくりをその中で少しずつ検討しながら作って行きたいと思っています。
今年の直近の目標としては、前年度行ってきたことに加えて、幸徳会として全日本合気道演武大会、全国少年武道練成大会に出場するとともに、これを定着させて行くようにすることだと思っています。これからもますます内外から評価頂けるような良い会になれるよう、またこれまでお世話になりました方々に少しでもご恩返しができますように頑張りたいと思っておりますので、今年もご協力のほど宜しくお願い致します。


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