本部道場より高溝師範をお招きしての10周年記念合宿、皆様のおかげを持ちまして無事に終えることができました。
誠にありがとうございました。
私も幸徳会としてはじめてのことでしたので、正直いいますとこういう催しが成り立つのかどうか不安でしたが、皆様のご協力のおかげてその目的を十分に遂げることができたと思っています。私も2日間、皆さんと稽古し、語らい、ゆっくりと10年間を振り返ることができて、とても楽しい想い出を作ることができました。
現在の心持ちを一言で言うと「やっとここまできたなぁ、もう大丈夫。」という気持ちでしょうか。古くから私と一緒に稽古されてきた指導員の方々もきっと少なからず同じような想いではなかったでしょうか。
師範が突然倒れ、石川記念武道館での合気道の存続が危ぶまれ、分裂し、でも守り続けることを考え、教えることのむずかしさと自分の力量の無さを痛感し、また仕事との両立と色々ありましたが、早いもので10年が過ぎました。私も教えなければならない方々から実は多くを教えられ、支えられて来たのだと思っています。
ここ数年、多くの方に受入れられて稽古生が増加してきました。この前と後の大きな違いは何かというと、それまでの幸徳会は自分が稽古することで精一杯であった感があり、とても新しい人を育てるゆとりがなかったということです。しかし、現在は生成化育して行く土壌が出来つつあります。自分にできることをして行こうとする良いムードがあります。
この10年間でやっと芽が出始め、育ち始めました。あとは稽古あるのみです。稽古を通じて型を学び、型の内側に潜む術利を考え、それを培った人の歴史とその心を学ぶこと。そして少しでも開祖に近づくことです。そして少しでも風格のある魅力的な人間になって行くことでしょう。
この方向さえ間違わずに稽古できれば、あとは勝手に芽は育ち、大きくなって行くでしょう。私は皆さんのこの道しるべ役でしかありません。これからも一緒に稽古して行きましょう。そして、また大勢で南伊豆へ行きたいですね。
諸事情から今回合宿にご参加頂けなかった皆様にも参加できるような講習会形式の催しを石川記念武道館でも定期的に企画できるようにして行きたいと考えています。多くの皆様にお集まり頂くことができるようになれば、そのようなことも可能となりますので、今後ともご協力頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
※ 9月に行いました幸徳会合宿での稽古風景をホームページ左下に掲載しましたので、ご覧頂きたいと思います。
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