怪我をしないようにするために

石川記念武道館で合気道の稽古を行う方々は実に世代・性別ともバラエティだし、その目的も違うのでお互いを尊重した稽古をお願いしたい。皆さんが毎週楽しみにして稽古に参加できるようにするには、相手をして頂く方に怪我をさせないように注意を払ってほしい。
最近稽古者が急増しているので、未然に防ぐことを私の立場からお願いするものです。気のつくままに書いてみました。

① 若い方はそれなりの運動量を求めるし、激しい稽古をしたい気持ちはわかるが、相手を見て稽古のしかたを考えること。
② 若い黒帯の方こそ、受身の稽古を心がけること。受身がしずらい場合には、受身がしやすくなるように動いてあげること。そうして白帯を導いてあげること。
③ 若い方ほど技の形がわかっているから、早く動こうとするのだけれど、早く動けることと正しく動けるのとは違う。大抵の方は自己満足に成りがち。黒帯こそ、細かな部分の意味合いを考えながら研究すべき。おのずと動きはゆっくりとなる。白帯と行う時はゆっくりと稽古をしてあげよう。
④ 受身もままならない方相手に恐怖感を与えないこと。技を掛けるところに重点をおいて、技を掛けた後のところはゆっくり行うこと。
⑤ 白帯の方は、柔らかく稽古をするように心がけること。まずは力みがなくなるように心がけること。
⑥ 白帯の方は、早く結果を出そうとして急がないこと。
⑦ 受け手こそ動きが止まらないように取り手に対して攻め続けていくこと。勝手に動きを切らないようにすること。
⑧ 普段より柔軟体操を行い上半身、下半身ともに柔らかくすることを心がけること。
⑨ 相手が動いてくれないのか動けないように自分がしているのかを見極めること。
⑩ 自分の思い通りにならないからといって力任せにならず、原因をよく考えてみること。技の流れを無駄にしていないか考えること。
⑪ 周りの方にぶつからないように注意を払うこと。
⑫ 黒帯の方はいろいろな方のやり方も一旦は受け入れてみて、自分に有用かどうかを考えてみること。
⑬ どこかをかばって稽古している場合には、ちゃんと相手に宣言すること。
⑭ 年配の方ほど無理をしないこと。


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