ごまかしのないこと

「入身」の研究は下でも述べた通り非常に重要なことだと思っている。これは早いスピードでの稽古だけでは、身に付かないのではないか。いくら息の上がる苦しい稽古をしても身につかない。重心移動、足の使い方、入り身に入る位置、タイミングなども考える必要があるし、これをゆっくりと何回となく試して見て、反復稽古する必要がある。私の場合は、師範の真似の入り口にたどり着くまでに10年以上かかった。よく駅のホームで傘をゴルフクラブに見立てて研究している人がいるが、私も入身足を良くやってたことがある。
最近、ゆっくりと均一のスピードで流れる稽古をするように心がけている。流れの中に無駄がないか。自分の考える色々なポイントにごまかしがないか確認するようにしている。早くできるがゆっくりできないということは、どこかにごまかしがあるということである。(結局のところ早くできていないということ)そういう意味では、息の上がる苦しい稽古も時として必要なことであると思うが、それ以上に自分にごまかしのない稽古を心がけることが一番重要なことではないか。


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